安定的面白さ、柚木裕子「パレートの誤算」。ケースワーカーは何故殺されたのか?生活保護の闇が炙り出される!

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こんにちは!

またまた、柚木裕子さんの本を読みました。どの作品も安定的に楽しませてくれる作家さんは、そうはいないです。今回も満足な1冊でした!

パレートの誤算

【内容】ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は、彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。仕事熱心で人望も厚い山川だったが、訪問先のアパートが燃え、焼け跡から撲殺死体で発見されていた。聡美は、受給者を訪ねるうちに山川がヤクザと不適切な関係を持っていた可能性に気付くが…。

2018年の生活保護の受給者数は210万人、国の負担金額は3.8兆円と言われています。この生活保護費を巡り、現実の世界でも、不正受給や、ヤクザによる貧困ビジネスが後を絶ちません。

ここに目を付けた作者の柚木さん、さすがとしか言いようがないですね。この本のテーマは、生活保護の不正受給問題が核となっています。

優秀なベテランケースワーカー、山川はなぜ殺されたのか?また誰が殺したのか?読み進めていくと、生活保護の暗部が見えてきます。最後の最後でどんでん返し、「そう来たか!」と、最後まで楽しませてくれる満足な1冊です。

題名の「パレートの誤算」ですが、なぜこんな題名にしたか?最後にわかりました。読者を楽しませる娯楽本ですが、柚木さんの思いが込められた題名でした。

ちなみに、パレートは「パレートの法則」からきています。全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論です。働きアリの法則も同じ理論と言われています。

働きアリの法則

よく働く2割のアリが、全体の食料の8割を集めてきて、残り6割は普通に働き、さらに2割のアリは何もしていないという法則。実際には、2割の働かないアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときのバックアップ要員のようです。

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